「闘魂三銃士」の一員として90年代のプロレス黄金期を支え、長く活躍してきたレジェンド、武藤敬司(59)が現役引退を表明した。

12日、さいたまスーパーアリーナで行われた「サイバーファイトフェスティバル2022」内で、来春までに現役引退することを自ら発表。新日本、全日本、ノアのメジャー3団体のシングルとタッグ王座の完全制覇や、化身のグレート・ムタとしての活躍など圧倒的な実績を誇るプロレス界の主役が、大きな決断を下した。

<武藤敬司の名勝負アラカルト>

◆高田延彦戦(95年10月9日=新日本・東京ドーム)新日本-UWFインターとの全面戦争興行メインで高田と対戦。ドラゴンスクリュー連発で足攻めし、足4の字固めでギブアップを奪って勝利。

◆天龍源一郎戦(99年5月3日=新日本・福岡国際センター)IWGP王者のV3戦。13歳上の天龍からグーパンチ、ラリアット、逆水平、延髄斬り、パワーボム、雪崩式フランケンシュタイナーを食らい大苦戦も月面水爆で勝利。

◆中邑真輔戦(08年4月27日=新日本・大阪府立体育会館)IWGP王者中邑の関節技、投げ技に対応しドラゴンスクリュー、シャイニングウィザードで攻め込み、月面水爆でトドメ。45歳にして8年4カ月ぶりのIWGP王者返り咲き。

◆潮崎豪戦(21年2月12日=ノア・日本武道館)GHC王者潮崎に挑み、シャイニングウィザード、ドラゴンスクリュー、足4の字固めと足攻めを徹底。フランケンシュタイナーで抑え込み、58歳でノアの最高位王座獲得。