WBA世界ライトフライ級王者田口良一(29=ワタナベ)が左ステップからコーナーで仕留める。27日の同級7位ファン・ランダエタ(ベネズエラ)とのV3戦に向け、21日に都内のジムでスパーリングを披露した。亀田興毅が苦戦した相手に完全KOでアピールを期す一戦。左ステップでカウンターをかわし、得意の左ボディーでコーナーに追い詰め、右を打ち込んで仕留める作戦だ。
田口はジムメート相手に2回でスパーリングを打ち上げた。防衛戦前では最多となる120回を超えた。「調子はいい。前回は風邪をひくミスも、今回は何も問題ない」。自信を口にした裏付けと作戦がある。
下半身を強化し、特に左ステップを磨いてきた。左のランダエタに対して左回りはセオリー。田口は上体をかがめてパンチをかわすダッキングが右に偏る。相手が亀田からもダウンを奪った左カウンターのアッパー対策でもある。
攻撃にも有効だ。左へ踏み出せば、過去の世界戦で3度ダウンを奪った左ボディーが打ちやすい。ランダエタとは昨夏に2回スパーした。「手の内を隠していた」というが、左ボディーでうめかせていた。
最後はコーナーに追い詰めて仕留める作戦だ。ランダエタはロープ際では上体を反らしてかわすスエーがうまい。そこで後ろのないコーナーに追い込む。最後は右ストレートを打ち込み、31戦目で初のKO負けを食らわすつもりだ。
石原トレーナーは「100%ではないが、いい手応え。今度こそ倒したい」と話す。2度の防衛戦はレフェリーストップと相手が棄権のTKO勝ちだった。田口は「前回は受けていた。挑戦者の気持ちで前に出て決めたい」と、初のKO防衛への意欲を口にした。【河合香】