永田黒星も最後のG1「対戦相手にインパクト残す」

白目をむきながらYOSHI-HASHI(下)の腕を絞め上げる永田(撮影・河野匠)

<新日本:札幌大会>◇17日◇北海きたえーる

 永田の最後の夏が始まった。初戦は14歳下のYOSHI-HASHIとバチバチのストロングスタイル全開で戦った。相手の逆水平チョップにふらつきながらエルボー、キックを容赦なくたたき込んだ。得意の白目式腕固めでは、白目を2度も披露して会場を沸かせた。だが、勝てなかった。「世の中うまくいかないことばかり。1戦目にこけても、2戦目、3戦目と勝ち続けていけば最後に栄冠をつかめる」とコメント。続けて「YOSHI-HASHIもタフになった」と、初めて敗れた後輩の成長に目を細めた。

 橋本、武藤、蝶野の「闘魂三銃士」に続く世代のホープとして99年にG1に初参戦。武藤らが壁になってくれたように、後輩の壁という役目を背負い戦ってきた。「思い出は自分のためではなく、対戦相手にインパクトを残すこと。体に刻み込んでやりますよ」。19年連続19回目のG1。最後まで体を張って戦い抜く。