江畑佳代子が初防衛 営業マンと両立「証明したい」

WBO女子ミニフライ級王座の初防衛に成功した江畑はベルトを巻いて記念撮影する(撮影・松本俊)

 王者江畑佳代子(42=ワタナベ)が初防衛に成功した。元IBFミニマム級王者のパク・ジヒョン(32=韓国)との対戦。前半は足を使いながらポイントをリードしたが、後半は前に出てくる相手に反撃された。判定はジャッジ1人がドロー、2人が2、4ポイント差で2-0での判定勝ちとなった。

 終盤追い上げられての判定になり、江畑は「怖かった」という。プロレス好きで「勝ってコーナーポストに登ろう」と考えていたが「忘れてしまった。勝ってホッとしたので」とあんどの表情だった。「もっと楽に勝てるかと思ったが、体の圧力やパンチもあり、強かった」と相手をほめた。

 初挑戦から7年目にして、昨年5月に6度目の挑戦で悲願の王座についた。広告代理店で化粧品担当のOLだが、担当が増えたり、立場もあり、仕事は忙しい。朝走ってから出社し、午後8時からの練習後に会社へ戻る日も多い。週末2日休みに仕事が入ることもある。

 「年齢もあるし、減量も大変。最大の課題は疲労回復」と、平日も1日は練習を休み、銭湯などで体を休め、無理をしないようにしている。1月に42歳になったが「営業マンとして誇りを持って、両立できることを証明したい。もう少し続けたい」。リング上では最後に「お局さまとして君臨していきます」と応援に来た後輩らに呼び掛け。応援に来た会社の仲間らに拍手喝采を浴びていた。