棚橋弘至「遠いな」3度目Vにあと1歩及ばず

「NEW JAPAN CUP 2018」 決勝戦 ザック・セイバーJrに敗れ優勝を逃した棚橋(中央)はセコンドの肩を借りて引き揚げる(撮影・滝沢徹郎)

 3度目の優勝にあと1歩及ばなかった棚橋弘至(41)は、若手選手に方を抱きかかえられ控室に引き揚げた。

 終盤、ハイフライフローで勝負を決めるかと思われた。しかし、ザック・セイバーJr.(30=英国)に決め技をかわされ、オリエンテーリング・ウィズ・ナパーム・デス(変形けさ固め)に最後につかまった。

 インタビュールームでは、床に倒れ込みながら「届きそうで届かない。チャンピオンの背中が見えたんだけど、遠いな」と苦しそうに話した。それでも「必ず言ったことは、した約束は守るから」と9日の後楽園大会で観客に宣言した「もう1度新日本の頂点に立つ」という約束の実現を口にした。