国内初の4階級制覇へ向けて、八重樫東(35=大橋)が2回TKOで再起を飾った。
昨年5月にIBF世界ライトフライ級王座陥落から10カ月ぶりの一戦。インドネシア・フライ級王者フランフ・ダムール・パルー(34)との復帰戦。2回に3度ダウンを奪い、2分24秒TKO勝ちを収めた。
長いブランクに「硬かった。怖くもあり、いろいろと考えた」と、初回は動きがいまひとつだった。前に出てくる相手に足をいまひとつ使ってかわす。終盤にボディーやワンツーで攻めた。2回は頭をつけ合っての接近戦となった。まずはアッパーに続く右フックでダウンを奪う。ロープに押し込んで左フックで2度目。さらに左ボディーでうずくまらせるとレフェリーストップとなった。
アキラコールで沸き返る中、八重樫はリング上でのインタビューで「戻ってこられました。ここは楽しいところ。やっぱりリングはいい」と話して応えた。リングサイドではいつも通りに家族が声援を送り、「張り合いになる。家族を含めてリングに上がれるのが幸せ」と、前戦では初回KO負けからの再起戦勝利に安堵(あんど)した。
内容的には「情けない。全然ダメでしょう。練習してきた出入りができなかった。自分に期待していたのにがっかり。調整はうまくいったが、頭と体にギャップがあった」とまったく納得していなかった。2階級上げての4階級制覇への第1歩だったが「まだスーパーフライ級が適正とは言えない」。
大橋会長は「全体的にはよかった。初回は予想以上に心配した。前回1回KO負けで、次の試合の1回は怖いもの。2回からいつも通り。気持ちは吹っ切れたはず」と、復帰戦勝利にまずはホッとしていた。