元WBOバンタム級王者の亀田和毅(26=協栄)が、ダニエル・ノリエガ(32=メキシコ)と世界前哨戦を行い、2度のダウンを奪ったものの倒しきれず10回判定勝ちした。審判のスコアは3者ともに100-88とフルマークだった。亀田和は試合後「皆さん、今日はありがとうございます。相手も頑張った。次につながった。今年、2階級制覇するしかない」と、年内に2階級制覇を狙うと宣言した。
亀田和は1回、シャープな左ジャブでペースを握った。1分59秒に左フックを浴び、ヒヤリとさせられたが、2分44秒に鋭い左から右を合わせた。2回もジャブがさえ、56秒にジャブ4連打でノリエガを下がらせると1分32秒、2分5秒に右ストレートを当て、2分10秒にはボディーに右ストレートをめり込ませた。そして2分58秒、離れ際に左フックを当ててダウンを奪った。
3回にはスピード差が、さらに明白になった。1分29秒に痛烈な左ボディーを浴びせると、残り10秒が過ぎた段階で、強烈な左フック2連打でノリエガを下がらせ、追いながらサウスポーにスイッチすると、左フックを2発たたきこんだ。
4回は1分20秒に右、左、右のコンビネーションでノリエガをふらつかせると、1分53秒には左ボディー2発で完全に効かせた。2分26秒から左ボディ3連打でノリエガの戦意を削いだ。
そして5回、2分25秒に左、同33秒に右をボディーに打ち込むと、2分49秒から赤コーナー付近で左右の6連打でこの試合2度目のダウンを奪った。
亀田和は6回にもボディーに左右のパンチを浴びせると、7回の最後に右のオーバーハンド3発でノリエガをふらつかせた。8回には、あえて自ら下がり誘い込むようなしぐさを見せた亀田和は、2分36秒に左フックの2連打でノリエガにたたらを踏ませると、約10秒、めった打ちにした。
亀田和は9回1分33秒、それでも倒れないノリエガの背後に回り、いら立ちからか引きずり倒してしまった。残り15秒からはワイルドに左右のフックを振っていったが、ダウンを奪うことは出来なかった。10回も、2分13秒に左ボディーを3発めり込ませ、2分29秒にはサウスポーにスイッチして強烈な左ボディーを打ち込んだが、ノリエガを倒すことはで来なかった。
ノリエガは、亀田和が2階級制覇のターゲットとして見据えるWBAスーパーバンタム級王者ダニエル・ローマン(27=米国)と、15年7月に北米スーパーバンタム級王座決定戦で対戦し10回判定負けと粘っている。17年5月に4回TKO負けして以来、リングから遠ざかっているが、陣営は“仮想ローマン”として前哨戦の相手に選んだ経緯があった。
亀田和は「明日からトレーニング、頑張ります。この後、お兄ちゃんの引退試合があります。応援、よろしくお願いします」と、自身の試合後に元WBCフライ級王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(40=タイ)と引退試合を行う、兄興毅への応援を呼び掛けた。【村上幸将】