<ボクシング:日本スーパーライト級タイトルマッチ10回戦>◇7日◇東京・後楽園ホール
王者細川バレンタイン(37=角海老宝石)が7回TKOで初防衛に成功した。ドミニカ共和国出身の同級1位デスティノ・ジャパン(34=ピューマ渡久地)との対戦。4回にダウン応酬の打撃戦となったが、7回に右ストレートで2度目のダウンを奪う。レフェリーがカウント途中でストップし、7回1分21秒TKO勝ちした。
デスティノは04年アテネ五輪にも出場し、07年にプロ転向して同国王者になった。チャンスを求めて16年に日本へ来た。細川は強敵相手に劣勢とも見られたが、初回から積極的に攻めていった。鋭く強いジャブで前に出て、右ストレートを打ち込んでペースを握った。
3回にペースがやや落ちると、4回に左フックでダウンを喫した。ピンチも接近戦で右フックがこめかみにヒットし、ダウンを奪い返す。立ち上がってはきたが、相手の方がダメージは大きかった。5回の公開採点では2-0とリードし、7回に右カウンターで仕留めた。85歳の高齢で足の悪い鈴木正雄オーナーも、珍しくリングにまで上がって祝福する喜びようだった。
試合前の控室で「めちゃ気合入った」という。昨年12月に親友の麻生興一(三迫)に判定勝ちし、4度目のタイトル挑戦で悲願のベルトを獲得した。その麻生から「応援に来た」と激励を受け、負けるわけにはいかなかった。「ダウン10回しても勝とうと思った」と言った。ダウン応酬には「盛り上がってよかった」と笑った。
すでに国内では原則定年となる37歳。優秀な外資系銀行マンだったが、王座獲得を機に退社した。いずれは起業を目指すが「今はボクシングに集中したい」。日暮里の寮住まいで寮長も務める。「若い選手にオッサンがキャピキャピやってると刺激になれば。毎試合いっぱいいっぱいだけど、次も防衛して奇跡を起こす」と力強く宣言した。