田口の防衛戦、場内映像を確認し試合後にダウン認定

WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ ブドラー(後方)に判定で敗れ防衛に失敗した田口(撮影・野上伸悟)

<プロボクシング:WBA、IBFライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇20日◇東京・大田区総合体育館

 王者田口良一(31=ワタナベ)が敗れた防衛戦で12回終了後にダウンが認定される一幕があった。

 12回にブドラーが倒れた場面はスリップの判定だったが、田口の左フックが顎を捉えた映像が場内に何度も流され、変更となった。

 猛抗議したワタナベジムの渡辺会長は「ダウンと判定され、一方的に攻めて10-7になったら引き分けられたかもしれない」と話し、抗議文を提出する意向を示した。

 立会人を務めた日本ボクシングコミッションの安河内事務局長は「試合途中の変更はよくあること。抗議は関係ない。たまたま12回(終了後)となったので、異例な感じとなった」と説明した。