棚橋「ワンチャン狙ってた」右膝関節地獄から白星

棚橋(左)は鈴木にスリングブレイドを見舞う(撮影・滝沢徹郎)

<新日本:G1クライマックス28>◇14日◇東京・大田区総合体育館

 出場選手最多17回目の夏を迎える棚橋が、起死回生の勝利を挙げた。

 1月のIWGPインターコンチネンタル選手権で敗れてベルトを奪われた鈴木と対戦。右膝負傷で長期離脱に追い込まれた相手に、この日も大苦戦。開始から6分以上も右膝に関節地獄を受けたが、「ワンチャン(ス)狙っていた」とスリングブレイド2発から白星につなげた。膝は深刻なダメージなはずだが、「痛くない」と言い聞かせるよう言い、「もう大丈夫。ちょっくら優勝してきます」と誓った。

 ◆G1クライマックス 91年に始まった新日本プロレスのシングルのリーグ戦。今年は、20選手が2つのブロックに分かれてリーグ戦を行い、各組1位同士が8月12日に東京・日本武道館で優勝決定戦を行う。リーグ戦は勝ち点制で、勝ちは2点、負けと無効試合は0点、引き分けは1点。最多優勝は蝶野正洋の5回。昨年は内藤哲也が2度目の優勝を飾った。