<プロボクシング:スーパーバンタム級10回戦>◇27日◇エディオンアリーナ大阪第2競技場
元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(48)の次男でプロボクサーの辰吉寿以輝(じゅいき、21=大阪帝拳)が初の10回戦を5回KO勝ちで飾った。
インドネシア・フェザー級王者のノルディ・マナカネ(32)を左ボディーで沈め、寿以輝は9戦9勝(6KO)となった。
序盤から左右のボディーを中心に攻めた。2回以降は接近戦となり、時折相手の大振りなパンチを見せられる展開となったが、冷静に試合を組み立てた。
5回は相手をロープ際に追い込み、左ボディーで決定打。試合直後のリングでは冷静な表情で「もっと練習して、もっと頑張ります。(試合では)練習したことをしようと思いました。今日のやったら、まだまだ全然ダメ」と語った上で「GOサインが出れば、いけるようにします」とタイトル戦にも色気を出した。
相手は試合前時点で59戦32勝(18KO)25敗2分けと経験豊富だったが、寿以輝は「全然大丈夫です」と強気な姿勢を見せていた。控室では、頭を付けてきた相手との戦いを「ちょっとやりにくかったです」と振り返り「今のままでは全然ダメ」と再び反省の弁。隣の吉井寛会長は「課題としてはパンチの強弱」と振り返った。
5月末には所属する大阪帝拳ジムのヘッドコーチ(HC)に、元WBA世界バンタム級王者の六車卓也氏(57)が就任。かねて寿以輝も「世界を取っている人ですから、間違いないですよ」と六車HCの教えを喜んでいた。納得の快勝とはいかなかったが、新しい空気を吸っている寿以輝がまた1歩、前に進んだ。