<プロボクシング:スーパーバンタム級10回戦>◇27日◇エディオンアリーナ大阪第2競技場
元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(48)が、9戦全勝とした息子の戦いに注文を付けた。
次男でプロボクサーの辰吉寿以輝(じゅいき、21=大阪帝拳)が初の10回戦で、インドネシア・フェザー級王者のノルディ・マナカネ(32)に左ボディーで5回KO勝ち。9戦9勝(6KO)とした寿以輝だったが、辰吉は「求めているのは厳しいけれど、『辰吉』はそういうボクシングをしたらいかん。魅(み)せるのがプロボクサーやから」と厳しい言葉を投げかけた。
序盤からボディーを中心に攻め、最後も左ボディーで仕留めた寿以輝。だが、元世界王者の父は冷静にKOまでの道筋を分析した。
「単純に試合をして、試合が終わっただけの話。何も得たもんがない。素人が(寿以輝が)ボディーを狙っているのを分かっているんやもん。途中で上を狙って、最終的にボディーやったりな。それがプロボクサーや。ボディーを狙っているにしても、いかにしてボディーで倒すか。(観客が)見て、『ああ』って思わせるのが、プロや」
今後はタイトル戦も視野に入るが、寿以輝も「今のままじゃ全然ダメ。今のままじゃ失礼になる」と口にした。試合後、辰吉とは少しだけ言葉を交わした。直接、試合内容を指摘されることはなかったが、寿以輝自身にも満足感はなかった。