<プロボクシング:日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦>◇27日◇東京・後楽園ホール
同級1位の挑戦者和気慎吾(31=FLARE山上)がTKO勝ちで新王者となった。
右構えの王者久我勇作(27=ワタナベ)に対し、サウスポーの和気は2回、カウンター気味の左ストレートで豪快なダウンを奪取。5回途中に偶然のバッティングで額をカット。流血して視界が狭まりながらも主導権を握らせなかった。
最後まで的確に左ストレートを打ち込み、王者の顔は腫れ上がった。最終10回に連打をまとめた和気が同回36秒、TKO勝利を収めた。
単なる日本王座戦ではなく、世界ランカー同士の対決。勝てば世界挑戦切符がぐっと近づくファイトだっただけに、会場も超満員だった。多くの観客を前に、和気は「後楽園ホールが満員になり、注目されたのは久我選手あっての試合なので感謝しています。世界挑戦のチャンスを与えてください」と大きくアピール。また、生まれ故郷の岡山市が西日本豪雨の影響が出ているため「2週間前に岡山が大変にことになりましたが、自分は練習することしかできなくて…。試合に勝って被災者の方々に元気を届けられたらと思った」と神妙な面持ちで口にした。