<こんな人>
不正判定などの疑惑に大揺れの日本ボクシング連盟の山根明会長(78)が3日、日刊スポーツの電話取材に応じた。
「五輪で判定が覆ったのはなぜか。山根明のおかげだ」。山根会長が公言していた言葉だ。12年ロンドン五輪でミドル級村田が金、バンタム級清水が銅を獲得。清水は2回戦でアゼルバイジャン選手を一方的に攻め立てたが、不可解な判定負け。どんなに理不尽であろうとも、一度下された結果は覆らないのが不文律だ。だが清水は覆った。山根会長は自身が国際連盟と良好な関係にあったことが「ミラクル」につながった、と胸を張った。「私が会長でなければ、メダルはとれてない」が口癖だった。
普段は小さめの声で話し、周囲は聞き逃すまいと顔を寄せる。話している最中に突然、激情に駆られて唇を振るわせ、机に手刀をたたきつけた。「あいさつをしない」と特定の関係者を寄せ付けないこともあった。
ロンドン五輪前はプロアマの交流を解禁し、プロ経験者をアマ指導者に復帰させた例もある。ひと袋200円しないミックスゼリーが好みで「プロは興行、金もうけ。アマは教育、育成」が持論だった。ただ山根会長自身が「メダルが2個もとれると思わなかった」と驚いた、ロンドンでの大成功が本人と周囲を変えていったのかもしれない。