<RIZIN13>◇9月30日◇さいたまスーパーアリーナ
山本美憂(44)はアンディ・ウィン(米国)に判定勝ちで雪辱を果たし、総合格闘技転向後初の2連勝。9月18日に死去した弟“KID”徳郁さん(享年41)に勝利をささげた。
あと1秒ほしかった。終始優勢に攻め続けた山本美は、最後の最後にウィンの左腕を抱え腕十字固めに入った。その瞬間、無情の試合終了のゴングが鳴り響いた。「最後で決めたかったなあ」。判定勝ちに悔しさが交じるも、試合前から響いた声援に「KIDのことをみんなが愛してくれたんだなあ。うれしかった」と感慨ひとしお。試合を終え、腕を天に掲げ、号泣した。
16年に1本負けした相手に雪辱も、「たぶん笑ってますよ」と弟のことを想像もした。得意だった左構えからの右フックを見せたが決定打には至らなかった。試合後の反省会も長時間に及んだが、ささげる勝利に勝るものはないことは分かっている。「今まで通り、1回1回強くなる」。もう病床から送ってくれた技術のアドバイスを聞くことはできない。ただ、これからも2人で戦いは続く。