井上尚弥ダブル日本新へ自然体で勝つ 前日計量パス

前日計量をパスし、お互いの顔を見つめる井上(左)と挑戦者パヤノ(撮影・鈴木みどり)

7日に横浜アリーナで開催される階級最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)1回戦を控えるWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が6日、都内のホテルで前日計量に臨んだ。

先に挑戦者となる元WBAスーパー王者で同級4位のフアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)が300グラム少ない53・2キロでパスすると、井上は53・5キロのリミットでクリア。15秒近くにらみ合うと「(パヤノが)体も仕上げてきたようだし、試合への思いも感じた。明日はミスした方がやられる」と集中力を研ぎ澄ませた。

現在、世界戦連続KO記録で、井上は元WBA世界ライトフライ級王者具志堅用高氏と並び6試合で1位にランク。さらに世界戦通算KO記録も元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志氏と並ぶ1位の10試合まで積み重ねている。パヤノ戦でKO勝利すれば、いずれも単独1位の日本新。2つの日本新記録がかかる井上は「毎回KOにはこだわっている」としながらも「倒そうと思ってもディフェンス力のある選手なので」と無駄な力が入らないように、自然体を貫く構えだ。

同じ横浜アリーナでは14年前の04年、井上のジム先輩となる川嶋勝重がWBC世界スーパーフライ級王者徳山昌守を107秒(1回1分47秒)のTKOで下し、新王者となった。「縁起のいい会場」と振り返る大橋秀行会長は「川嶋も応援に来ます。あの時の再現になるかも」と早期決着も予想していた。