辰吉寿以輝3回TKO勝ちも父丈一郎「どんくさい」

1回、平島(左)からダウンを奪う辰吉(撮影・渦原淳)

<プロボクシング:スーパーバンタム級8回戦>◇22日◇大阪・エディオンアリーナ大阪第2競技場

元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(48)の次男でスーパーバンタム級の辰吉寿以輝(22=大阪帝拳)がスーパーバンタム級の16年西部日本新人王平島祐樹(35=三松スポーツ)に3回2分39秒、TKO勝ちし、10戦全勝(7KO)で18年を締めくくった。

第1ラウンド(R)にドンピシャの左、右のカウンターで2度のダウンを奪い、第2Rでは左フックでぐらつかせた。第3Rは左右の連打から右ストレートをクリーンヒットさせると、レフェリーが試合を止めた。

2戦連続KO勝利に寿以輝は「相手が倒れたことないって聞いて、変に意識してしまった」と苦笑いしたが、内容はキャリア10戦で屈指。初回から飛ばした。課題だった左の手数、バリエーションも増えた。「ずっと練習していた」というカウンターの右ストレートも流れの中で出せた。「以前より成長はしていると思います」という寿以輝に、吉井寛会長も「最初から手が出てたし、及第点」と満足そうだ。次戦は本来なら今回実現させたかった日本、東洋太平洋ランカーとの対戦を実現させ「最高なんは日本ランカー。1日も早くランキング入りさせたい」と語り、来年中のタイトル挑戦にも「もちろん」と意欲的だった。

ただ、父の辰吉丈一郎は相変わらず、手厳しい。この日もリングサイドで観戦。「成長はしてるけど」とした上で「相手には申し訳ないけど、1ラウンドで仕留めんと。どんくさい。連打とコンビネーションは違うでしょ? 連打やからクリンチで逃げられる。コンビネーションやったら、逃げられへん」。寿以輝に欠けているものとして「まとめること。“このパターンや”いうのを作らんとね。もっと派手に。こぢんまりやったら、おもしろくない。今のままなら(タイトル挑戦の)資格はない」とピシャリ。寿以輝オリジナルの必殺パターンを求めた。