井上拓真に大橋会長は兄尚弥以上のインパクト期待

ファイティングポーズをする井上拓真(左)とペッチ・CPフレッシュマート(撮影・横山健太)

ボクシングWBC世界バンタム級5位井上拓真(23=大橋)が、兄弟世界王者誕生を願う師匠の大橋秀行会長(53)から“刺激的”なエールを送られた。

30日の同級暫定王座決定戦(東京・大田区総合体育館)に備え、28日には対戦相手の同級2位タサーナ・サラパット(25=タイ、リングネームはペッチ・CPフレッシュマート)ら同日、同会場でトリプル世界戦に臨む選手との記者会見に出席。「気持ちはいつもと変わらず、試合に向けてやってきました」と自信をのぞかせつつ、目の前に置かれた緑のWBCベルトを見つめ「目の前にWBCのベルトがあるので気持ちが高ぶっていて、2日後の試合が楽しみです」と決意を口にした。

井上拓とともに会見に同席した大橋会長からは「おそらく1ラウンドから拓真が飛ばしていくと思う。ペッチ選手も無敗で手数多く、スタミナあって好戦的。いい試合になる中で(兄のWBA世界バンタム級王者井上)尚弥以上のインパクトある試合でチャンピオンになってくれると思います」と期待を寄せられた。直後に同会長から「プレッシャーをかけ過ぎた」と謝られた井上拓だが「やっぱりナオ(兄尚弥)以上のインパクトを残したいというのもありますけど、まず勝ちに徹して、インパクトを残せたらいいと思います」と、自らのペースを崩すことはなかった。

2年前の16年11月、世界戦発表会見が開かれた夜の練習で右拳を負傷。右拳の手術を受け、世界戦は中止となった。井上拓は「ケガして2年という長い月日がありましたけれど、ベテラン選手と対戦して経験値も上がったと思う。やっぱり、この大一番に勝つことが大事だと思う。家族の夢をかなえたいと思います」と自信に満ちた表情。3階級制覇王者の兄に続く世界王座奪取に向け「兄の尚弥だけでなく、弟の拓真もいるんだということを全国のみなさんにみせつけていきたいです」と力強く宣言していた。