WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(27=伴流)が大応援団の後押しを受ける。30日のトリプル世界戦の前日計量が29日に都内であり、6選手ともパスした。伊藤は国内で初の世界戦で凱旋(がいせん)試合とあって、約1000人の応援団が駆けつける。ホームの優位性を生かし、初回からKO狙いも宣言。全米へネットで生中継もされ、来春に米国でビッグマッチへアピールを期した。
37年ぶりに米国での奪取となった7月の世界戦は、米フロリダ州での開催だった。約50人が日本から応援に来た一戦に、伊藤は「遠くまでありがたかった」と振り返る。そのうち十数人は両親、妻子ら家族だった。凱旋初防衛戦。一般的に500人でも多い方だが、今回は20倍の約1000人がチケットを買ってくれた。
計量はリミットの58・9キロでクリアした。「減量も楽だったし、今までにないぐらい調子いい。今回は日本でいろんな面で楽だった。100%の準備ができた。応援してくれるみんなと熱い試合を作り上げていきたい」。さらに写真撮影のフェイスオフで「目を合わせてきて、スイッチが入った」と気合が入った。
年末のトリプル世界戦でメインを張る。一気に知名度、人気を上げ、実力アップを示すチャンス。米スポーツネット配信のESPN+でも生中継される。V2戦は来春に再び米国のプランで、ビッグネームとの対戦や統一戦を目指す伊藤。「KOは初回から狙っていく。インサイドで攻め続け、先手をとっていく。たたきのめして、海外にもアピールしたい」と宣言した。
計量後最初の食事はおかゆを食べた。26日から単身でホテルに泊まっていたが、その後は1度帰宅。夜は家族とともにうなぎを食べた。試合当日は昼すぎにホテルに戻り、試合へ集中を高めていく。恒例のルーティンをこなして初防衛戦へと臨む。「120%の試合にします」と誓った。【河合香】