中邑真輔、王者を返り討ち  キンシャサで完全KO

US王者ルセフから妻ラナ夫人の負傷の責任を追及され、反論を展開する中邑真輔(C)2019WWE,Inc.AllRightsReserved.

<WWE:スマックダウン大会>◇8日(日本時間9日)◇米フロリダ州ジャクソンビル・ジャクソンビル・ベテランズ・メモリアル・アリーナ

US王座返り咲きを狙う「黒のアーティスト」、中邑真輔(38)が、リベンジ狙う現US王者ルセフの返り討ちに成功した。先週1日に放送されたピッツバーグ大会でUS王座奪取を祝うルセフ夫妻を襲撃。その際、背中にラナ夫人を担いだ状態でルセフのマチカキックを正面から食らってリングに倒れ込み、同夫人もマットに後頭部を強打。動揺した王者に対し、中邑はキンシャサをたたき込んでいた。

先にリングに登場したルセフから「先週、オレの愛する妻ラナが中邑のせいでケガをした。ヤツは一線を越えた。すべての骨を折ってつぶしてやる!」と通告されると、大画面の映像で編集ルームにたたずむ中邑が登場。「あのケガはオレじゃなく、お前のせいだろ」とクールに言い放つと、1日の映像を見せつけてニヤリ。「ルセフ、お前がラナをケガさせたんだ」と挑発的に反論した。

憤慨したルセフがリングからバックステージにやってくると、中邑は機材ケースを使った不意打ちで襲撃。ハイキックで倒れたルセフに罵声を浴びせ、最後は走り込んで、ダメ押しのキンシャサでヒザを打ち込んだ。大の字になったルセフを完全KOに追い込んだことを確認すると、中邑は満足そうな笑みを浮かべて立ち去っていた。