<ボクシングWBO世界スーパーウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇26日◇米ヒューストン・トヨタセンター
WBO世界スーパーウエルター級3位井上岳志(29=ワールド)が判定負けで、世界初挑戦に失敗した。同級王者ハイメ・ムンギア(22=メキシコ)に接近戦を挑むも、確実にポイントを奪われて0-3で判定負け。2人のジャッジがフルマークの大差で、三原正以来38年ぶりの米国で同級王座獲得はならず。井上は15戦目で初黒星となり、ムンギアはV3に成功した。
井上は初回から「ヒット&ジョロウグモ作戦」を遂行した。接近戦に持ち込んでスタミナを削る狙い。「やろうとしたことははっきり出せた」。いきなり右オーバーハンドを打ち込み、スター候補にひけはとらなかった。
左で先手をとられ、手数で上回られ、10回には連打を浴びてふらついた。最後まで気持ちでは負けず、スタイルは貫いたが及ばなかった。「王者は技術があり、ポイントを取られた。追い詰める技術と精神力がなかった。今の実力」と、挑戦も10人目という同級の厚い壁は突き破れなかった。
中3で転校生に売られたケンカで、ボクシングに目覚めた。入門時に32歳で世界王者を目標に定めた。3年早い初挑戦で、6階級制覇したデラホーヤ・プロモーターから「またいつでも呼ぶ」と認められた。井上は「今からでも練習したい」と再挑戦を期した。