<プロボクシング:WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇26日◇東京・後楽園ホール
ボクシングWBO世界ミニマム級2位谷口将隆(25=ワタナベ)が世界王座獲得に失敗した。
同級王者ビック・サルダール(28=フィリピン)のV1戦で世界初挑戦。王者に確実にポイントを奪われ、作戦のボディー攻撃も空転して、0-3の判定負けを喫した。ジムから5人目の世界王座獲得はならず。同期で一緒に入門した2階級制覇王者京口紘人(24)に、肩を並べることはできなかった。
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谷口の完敗だった。ジャッジ2人は6ポイント、1人は8ポイントの大差がついた。「はぐらかされた。引き出しは向こうが多くて強く、まだ甘かった」。控室に戻るとがっくり肩を落とした。
王者は15年の世界初挑戦で田中のボディーに逆転負けした。谷口も弱点と見て接近戦で消耗させる作戦だった。右ストレートに距離を詰めらず、中盤接近戦に持ち込むも有効打も奪えず。逆に距離が空くとカウンターを浴びた。「距離が遠かった。1歩の踏み込みが足りず、当ててもリターンされ」と脱帽した。
また壁を打ち破れなかった。小3から野球は補欠、小6から極真空手では女子に蹴られた。中2からボクシングを始めるも中高ではパッとせず。龍谷大で国体準優勝2度と優勝できなかった。プロでも日本、東洋太平洋の王座挑戦はいずれも判定負け。ようやくつかんだ世界初挑戦も、また1番になれなかった。
国内では今年最初で、4月までは唯一の世界初挑戦。勝てば平成最後の新王者となるはずだった。「完敗は男として認められない。自分がやれると信じている。もう1回やり直す」。新たな年号の時代で今度こそ頂点へ出直す。【河合香】