王者ジョーンズ初防衛も「スミスには驚かされた」

挑戦者スミス(左)に右ストレートを打ち込むUFCライトヘビー級王者ジョーンズ(C)JeffBottari/ZuffaLLC/UFC

<総合格闘技:UFC235大会>◇2日(日本時間3日)◇米ネバダ州ラスベガス・T-モバイル・アリーナ

「宇宙人」とも呼ばれる強さを誇るUFCライトヘビー級王者ジョン・ジョーンズ(31=米国)が初防衛に成功した。「ライオンハート」の愛称を持つ同級3位アンソニー・スミス(30=米国)の挑戦を受け、終始、圧倒。KOや一本は逃したものの、3-0の判定勝利で初防衛に成功した。

プロ45戦目で初めてUFC王座挑戦にたどり着いたスミスの粘りに、ジョーンズは手を焼いた。的確に回し蹴りをヒットさせ、徐々にボディー攻撃で追い込んだが、なかなかフィニッシュまで奪えなかった。4回途中には2点減点を科されたヒザ蹴りの反則をするなどイライラ感も募った。減点がありながらもジャッジ3人全員が4ポイント差をつける安定した勝利。それでも「MMA(総合格闘技)は簡単なスポーツではない。驚異的なパフォーマンスができる日もあれば、まったくうまくいかない日もある」と反省した。

13敗もしながら王座挑戦までたどり着いた苦労人の挑戦者のファイトに「アンソニー・スミスには驚かされたよ。この試合で『ライオンハート』と言われる理由が分かった。打撃を打たれながら話しかけてくる選手は今までいなかったし、何よりターミネーターのようにタフな男だった。彼のキャリアも本当に素晴らしいと思う。ここまで多くの逆境を乗り越えてきているし、俺も見習わないといけない男の1人だ」とほめたたえた。

今後、10年間は現役を続ける意欲をみせている王者ジョーンズ。「とにかく今はこの勝利を思いっきり楽しみたい。これからも精進するために作戦を練っていくよ。UFCには多くの若いファイターが所属しているからな。いつも本当に感心している」と、次期挑戦者の登場を待っている様子だった。