ノア清宮が防衛 天才丸藤超えで拳王と共闘を宣言

丸藤(左)を退け、勝ち名乗りを受ける清宮(撮影・小沢裕)

<プロレスリング・ノア:横浜大会>◇10日◇横浜文化体育館

GHCヘビー級王者清宮海斗(23)が天才超えを果たし、新生ノアの新しい顔になった。清宮は、メインの王座戦で、ノアの顔と言われる丸藤正道の挑戦を受けた。

序盤は、左足への集中攻撃に苦しみ、さらに左腕も徹底的に痛めつけられた。前哨戦でギブアップを奪われたパーフェクト・キーロックにも捕まったが、死力を尽くしてロープに逃れた。天才丸藤の多彩なワザに苦しみながら、一瞬の判断で繰り出すドロップキックで、何度も流れを変えた。最後は、旋回式キックを丸藤の後頭部に見舞い、猛虎原爆固めで3カウントを奪い、3度目の防衛を果たした。

2月にオーナーが変わり、ノアの象徴だったマットの色が緑から白に、ロゴマークもこの日から変わった。新生ノアの船出の日に、ノアのかじ取りは丸藤から清宮に代わった。32分28秒の激闘の末、丸藤超えを果たした清宮は、試合後拳王を呼び出し共闘を宣言。「これから新しい景色をつくっていくには、拳王の力が必要。オレ1人じゃパワーが足りない。拳王と2人で、どんどん上のレベルにいきたい」と目標を口にした。拳王も「リング上で言ったけど、本当に悔しいよ。去年オレがベルトを持ったときに言った杉浦、丸藤超えを清宮にやられてしまった。でもな、こいつと2人で過去以上の輝きと新しい景色をみんなに見せることを約束した。オレたちが必ず武道館に連れて行ってやるよ」と決意を語った。