26歳迎える井上尚弥が最終調整 体気遣いサプリも

世界挑戦経験者のセルバニア(右)とのスパーリングを開始したWBA世界バンタム級王者井上尚弥

ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(大橋)が、仮想IBF王者に向けて絶好の練習パートナーとの最終調整に入った。

5月18日、英グラスゴーで開催されるIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(26=プエルトリコ)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)準決勝に備え、9日には横浜市の所属ジムで昨年9月にWBO世界フェザー級王座に挑戦したフィリピン人のジェネシス・セルバニア(27=カシミ)とのスパーリングを開始。5月上旬の英出発直前まで約1カ月間、最終調整を続ける予定だ。

セルバニアとは約3年前から練習パートナーとして刺激し合ってきた間柄。4回のスパーリング消化後、ヘッドギアなしの軽めのスパーリングもこなした。今回、ロドリゲスと似た髪形でジムに登場したセルバニアと拳を交えることで「仮想ロドリゲス」を意識できるという。

昨年10月に米視察した際、試合後のロドリゲスとリング上で並んでいた井上は「髪形も身長もロドリゲスに似ているのでイメージしやすい。やりたいことを確認していきたい」との意図を口にした。

10日には26歳の誕生日を迎える。「26歳か、と。人生はまだまだですが、ボクサーの26歳は体のケアを含めて考えないといけない年齢。筋肉の回復とか違いますし、今までは漠然とやっていましたが、サプリメントにも気を遣うようになりました」と明かす井上は同日、大橋秀行会長から誕生日プレゼントとして贈られた新品の練習グローブ、ヘッドギアを装着してスパーリング。「26歳の目標はWBSS優勝しかない」と決意を新たにしていた。