<プロボクシング:WBC女子世界ミニマム級指名挑戦者決定戦10回戦>◇27日◇エディオンアリーナ大阪第2競技場
元WBA、IBF、WBOミニマム級王者多田悦子(37=真正)が、主要4団体で最後のターゲットとなる王座の挑戦権を手に入れた。
ワイドスタンスのサウスポースタイルから、キャナラット・ヨーハンゴー(20=タイ)に圧力をかけ続け、6回に最初のダウンを奪う。7回59秒、カウンターの左フックでぐらつかせ、連打を見舞うとレフェリーがストップ。TKO勝利を収めた。
リング上のインタビューで、女子ボクシングのレジェンドの1人は「もっとエキサイティングにいきたかったんですが、ちょっと不細工でした。次のチャンピオンはめちゃくちゃ強いんで、みなさんの応援がいります。全身全霊でぶちのめしにいきます」。自分が返上したWBO王座は、ジムの後輩・佐伯霞が手に入れた。多田は心おきなく、4団体のベルト総なめを狙っていく。