初代タイガーひっそり見守った秘蔵っ子舞海デビュー

東京女子プロレス後楽園大会でデビュー戦に臨んだ舞海魅星

<東京女子プロレス:後楽園大会>◇3日◇東京・後楽園ホール

初代タイガーマスク、佐山サトルの秘蔵っ子、舞海魅星(まいうみ・みらい、19)が後楽園ホールでデビューした。

岩手・宮古市生まれの舞海は、12年5月に佐山が主宰するリアルジャパンの巌流島大会に東日本大震災の被災者の1人として招待された。以来、佐山と交流を続け、プロレスラーになる夢をかなえた。

この日は練習パートナーのYUMIとタッグを組み、天満のどか、愛野ユキ組と対戦。柔道あがりのがっしりした体を生かした豪快なラリアット、ドロップキックを決めたが、天満にキル・スイッチをくらい、9分58秒で敗れた。

舞海は「今日の試合は悔しくない!」とすがすがしい表情でふり返り、「ベルトを巻けるようになりたい。次は佐山さんに笑顔で(リングに)立っているところを見ていただきたい」と笑顔で前を向いた。

この日は佐山氏も来場し、試合前にリング上で舞海を激励。その後、バルコニーからひっそりと試合を見守った。「デビュー戦にしてはびっくりするぐらい堂々とした目をしていた」と感心し、「魅星ちゃんの強い信念の中では、今日の試合はほんの通過点に過ぎない。これから非常に楽しみです」とさらなる成長に期待した。