オカダ、令和も金の雨降らせる「V12超え」宣言

初防衛戦に成功したオカダはベルトを巻いてレインメーカーポーズ(撮影・今浪浩三)

<新日本プロレス:福岡大会>◇4日◇福岡国際センター

IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(31)が初防衛に成功した。「令和」最初となる同級王座戦で挑戦者SANADA(31)を38分3秒、必殺レインメーカーでマットに沈めた。

平成では防衛記録のV12を達成したが、令和はV13以上がノルマ。4月に結婚し公私とも充実のオカダが、新時代も絶対王者となって突き進んでいく。

   ◇   ◇   ◇

令和もオカダの時代だ。38分を超える死闘を制した王者は「(令和は)V12を超えていきたい。あれがピークだったと言われないよう、まだまだプロレスを盛り上げていきたい」と声を弾ませた。

同世代のライバルと認めるSANADAから、お株を奪われる“逆レインメーカー”を決められるなど苦戦する場面もあった。だが最後は、相手のスカルエンドをツームストンドライバーで切り返し、レインメーカーで初防衛に成功した。

試合後、会場にはクリス・ジェリコからの動画メッセージが流れた。6月9日、大阪城ホールでのIWGPヘビー級のV2戦を要望された。これに対し、オカダは「上等じゃねーか、このやろー」と応酬。「俺が勝つ」と3度叫び、防衛戦実現は決定的だ。

昨年、歴代最多12度の防衛を果たすなどプロレス界を支えてきた。平成といえばオカダの時代でもあった。昨年6月にケニー・オメガに敗れて王座陥落も、今年4月6日の新日本初の米ニューヨーク・マディソンスクエアガーデン大会でジェイ・ホワイトを破り、約10カ月ぶり5度目の王座に返り咲いたばかり。

4月12日には、かねて交際していた人気声優三森すずこ(32)との結婚を発表した。米国から凱旋(がいせん)後、初の試合となった同13日の茨城・つくば大会では「結婚もしたし、ベルトも取ったし、新日本のオカダがあそこで変わったよね、と言ってもらえるようになりたい」と断言していた。この日は結婚発表後、初のタイトルマッチでもあった。公私とも絶好調のオカダが、新時代も絶対王者として君臨する。【菊川光一】