那須川天心「いい経験」元王者に1000万献上阻止

那須川天心対テーパリット 2回、テーパリット(左)に勝利した那須川(撮影・たえ見朱実)

AbemaTVの特別番組「那須川天心にボクシングで勝ったら1000万円」が18日行われ、キックボクシング界の神童こと那須川天心(20)が2人の挑戦者を退けた。

約3500人の応募から選ばれた挑戦者2人と、2分3回、ヘッドギアあり、判定なし、挑戦者がKOで勝てば1000万の賞金が与えられるAbema特別ルールで対戦した。

1人目は元WBAスーパーフライ級世界王者テーパリット(30)。開始と同時にテーパリットの右がさく裂し、那須川も本気モードに。突進してくるテーパリットのカウンターを狙い、左のストレート、アッパーを次々と打ち込んだ。2、3回と激しい打ち合いを続けたが、両者倒れずに終了した。那須川は「パンチ固かったですね。いい経験できました」と元王者の実力を実感。猛特訓で5キロ減量し、元世界王者の力をみせたテーパリットは「スーパースター天心と戦えてうれしかった」と話し、那須川がボクシングに転向したら世界王者となれるかとの質問には、「このまま練習すればきっとなれる」と太鼓判を押した。

2人目は同大卒で現在大阪でジムを経営する藤崎美樹(29)。那須川は1試合目よりキレのある動きで、藤崎のうまさを封印。ダメージを受けるどころか、KO狙いの猛攻撃をみせ3回を戦いきった。藤崎は「思っていたより強かった。テンポが速くてついていけなかった。負けですね」と認め、「もっと強くなって、自慢させてください」とよりビッグになってもらうようお願いした。那須川は「最後、本気出しちゃいました。楽しかったです」と笑顔で感謝。この企画について賛否両論あったことを明かし、「終わりよければ全てよし。いろんな方面から(自分を)知ってもらうことが大事なんで、よかったです」と満足の表情だった。