井上尚弥「感触がすごくありました」一問一答

WBSSバンタム級準決勝 井上対ロドリゲス 試合後、会見で笑顔の井上(右)。左から大橋会長、父の真吾トレーナー(撮影・滝沢徹郎)

<プロボクシング:ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)・バンタム級準決勝>◇18日◇英国・グラスゴー・SSEハイドロ

WBA世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が、IBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(26=プエルトリコ)を2回1分19秒TKOで下し、決勝進出を決めた。

左フック、左右のボディーで計3回のダウンを奪取する快勝劇で、英ボクシングファンを魅了した。決勝で激突するのは5階級制覇王者のWBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)。視察に訪れていたドネアと抱擁し、健闘を誓い合った。主な一問一答は次の通り。

-試合を振り返って

井上 この準決勝、ロドリゲスを相手にこの勝ち方ができ、決勝に進むことができてほっとしています。

-KOまで2回かかったが

井上 そういう見方になちゃいますか(笑い)。1ラウンドはグラスゴーでの慣れない環境もあって多少、力みがありましたが、2ラウンドから力みの修正ができて、ロドリゲスに反応するように仕掛けた。修正が効いて自分のやりたいようにできたと思います。

-1回目のダウンを奪った左フックの感触は

井上 1ラウンドから左フック、右ストレートが当たれば倒せるなという感覚があり、2ラウンドにそれがヒットした。感触がすごくありました。

-1回終了時、どうなるかと自分で予想がつかなかったとリングで話していたが

井上 相手どうこうではなく、自分の動きです。すごく力みあったので、2回にどう修正していくのか自分の頭にあって引っかかっていた。試合前は日本と同じでリラックスしてリングに上がりましたけれど、なかなか自分のパンチが当たらなくて、当たりづらいなというズレですかね。

-1回から早いペースのパンチ交換となった

井上 自分が想定していた右のカウンター、返しのアッパーは予測できる範囲でしたけれど、実力ある角度から危ないタイミングもあったり。そこですかね。

-決勝はドネアだが

井上 まだ試合展開も何も、今日の試合が終わったばかりなので。尊敬するドネアと戦えることをうれしく思います。そこに向けて1からやっていきたい。