猪木氏「熱い戦い」死去したウィリーさんとの決戦

ウィリー・ウイリアムスを場外に投げ飛ばすアントニオ猪木(1980年2月27日撮影)

“熊殺し”の異名で知られる米国人空手家のウィリー・ウィリアムスさんが67歳で亡くなったことを受け、80年、97年と2度戦った、アントニオ猪木(76)が追悼のコメントを発表した。

「ウィリー・ウィリアムス選手の訃報に、心から哀悼の意を捧げます。ウィリー選手との戦いは、新日本プロレスとカラテの、互いの誇りを掛けて臨んだ熱い戦いでした。今でもあの殺気溢れる蔵前国技館のリングを思い出します。戦いを離れゆっくりと休んで欲しいと思います。さようなら、ありがとう、ウィリー・ウィリアムス」

猪木は異種格闘技戦として、ボクシングのムハマド・アリさん、レスリングのビレム・ルスカさんら、様々なジャンルの強豪と激闘を演じてきた。ウィリアムスさんとは1980年(昭55)2月27日に東京・蔵前国技館でWWWF格闘技世界ヘビー級選手権として行われ、猪木が極真空手のウィリアムスさんの大きな武器とも言える腕を、腕ひしぎに捉えた状態でリングしたに落下。両軍入り乱れる中、4回1分24秒で両者ドクターストップの引き分けとなった。猪木は、ウィリアムスさんとの戦いの後、いったん、異種格闘技路線に線を引く。

その後、猪木が引退に向けたファイナルカウントダウンとして最後の戦いに挑む中、1997年(平9)1月4日、東京ドームでウィリアムスさんとの17年ぶりの再戦が実現。猪木が4分13秒、グランドコブラで快勝した。