那須川天心の妹梨々が敗戦、兄超えスピード戴冠逃す

紅絹対那須川梨々 判定勝ちし雄たけびを上げる紅絹。左は涙ぐむ那須川(撮影・大野祥一)

<立ち技打撃格闘技:RISE133>◇5日◇東京・後楽園ホール

RISE133大会が5日に東京・後楽園ホールで行われ、那須川天心の妹、梨々(16)がRISEクイーンアトム級(46キロ)の決勝で紅絹(35)に0-3の判定で敗れた。

兄のプロ6戦目を超える4戦目での戴冠はならなかった。兄の熱いセコンドにも背中を押され、プロ57戦目のベテラン紅絹に序盤からがむしゃらに突進したが、3回からは相手の多彩な攻めに苦戦。5回は激しい打ち合いになり、圧倒された。

献身的に妹をサポートした兄天心は「やるならちゃんとやれ」と酷評。「当ててはいたが紅絹さんがうまかった」と冷静に振り返った。「本当に結果を残している人は人生をかけている。やるなら教える」と妹のさらなる奮起を期待。最後は「いつの時代もやるやつはやる。やらないやつはやらない」と敬愛する矢沢永吉の言葉で締めた。