清水聡、五輪メダルコンビの村田と必勝リレー

清水聡(19年5月撮影)

ボクシング東洋太平洋フェザー級王者清水聡(33=大橋)が、2階級制覇で元相棒と必勝リレーを期した。

12日にエディオンアリーナ大阪で、1階級上のWBOアジア太平洋スーパーフェザー級王者ジョー・ノイナイ(23=フィリピン)に挑戦する。11日は大阪市内のホテルで前日計量に臨み、ともにリミットより100グラム軽い58・8キロでクリアした。

昨年12月にV4に成功して以来、7カ月ぶりの試合となる。プロ入り8連勝でオールKO勝ちで、すでに世界挑戦は待ったなし。今回は2階級で世界挑戦を見据えるために2本目のベルトを狙う。「今回は6~7キロの減量。これまでは8~9キロ。楽だった」と余裕の笑みを見せた。

メインはロンドン・オリンピック(五輪)金メダルの村田諒太(33=帝拳)が王座返り咲きを狙う。銅の清水とメダルコンビの競演は、16年12月以来2年7カ月ぶり2度目となる。普段からライン交換し、計量前にも立ち話した。「元気そうで、ピリピリもせず、リラックスしていた」と話す。

五輪では清水が先にメダルを確定させた。「勝ったら、リング上からもプレッシャーをかけたい。そうすればあいつも頑張る。五輪方式の必勝リレーで」と、白星で村田に後押しをするつもりだ。

プロ入りして3年で身長が180センチと3センチ伸びた。「体力には自信がある。よく練習していると、成長ホルモンが出ると言う。プラス思考で」と、いまだ成長も感じている。

ノイナイは21戦目で初防衛戦となる。「優しそうだけど、戦績ではベテラン。惑わされないよう」と気を引き締める。「序盤はパンチをもらわず、チャンスがあればダイヤモンドレフトを打ち込む」と9連続KOを狙う。