竹迫司登が壮絶再戦制しV3「自分に勢いがあった」

3度目の防衛に成功した日本ミドル級王者竹迫

<プロボクシング:日本ミドル級タイトルマッチ10回戦>◇3日◇東京・後楽園ホール

王者竹迫司登(28=ワールドスポーツ)が3度目の防衛に成功した。今年3月、引き分けとなった同級1位加藤収二(28=中野サイトウ)とのダイレクトリマッチは壮絶の打ち合いの末、相手棄権による8回終了TKO勝ちとなった。

初回から距離を詰めて主導権を握ると、2回以降も応戦してくる加藤と激しい打ち合いを展開し、何度もコーナーやロープに追い詰めて連打で攻め続けた。8回終了間際には右ストレート、右ボディーなどでダウン寸前まで追い込んでいた。これで通算戦績は、竹迫が11勝(11KO)1分け、加藤は10勝(6KO)2敗2分けとなった。

3月の第1戦はサウスポーの加藤に手を焼き、最後まで捕まえきることができなかった。手数をまとめてくる挑戦者に勝てなかった。明白な勝利で3度目の防衛、完全決着で再戦を締めくくった竹迫は「自分に勢いがあったと思います。まだまだギリギリのKOですが、自分のすべてを出し切ったと思います」と安堵(あんど)の表情。

2年以内の世界挑戦を目標に掲げており「地道に精いっぱいやっていきたい」と決意を新たにしていた。