小原佳太は垂水稔朗と対戦、王座挑戦へ実力者そろう

ウエルター級で対戦する小原佳太(左)と垂水稔朗

日本プロボクシング協会が5日に都内で、日本王座挑戦権を争う「チャンピオンカーニバル最強挑戦者決定戦」の対戦カードを発表した。今年は11階級で挑戦権が争われるが、世界挑戦経験者が3人に、王座経験者が5人出場と、実力者が顔をそろえた。

ウエルター級は10月26日に東京・後楽園ホールで、IBF世界8位にランクされる同級1位小原佳太(32=三迫)が、同級2位垂水稔朗(25=協栄)と対戦する。3月にIBF挑戦者決定戦で敗れた後、6月に再起戦を飾っていた。海外、世界再挑戦を目標にするが、あえて2階級制覇となる日本王座の道を選んだ。「出なくてもよかったが、海外もなかなか決まらない。楽な試合より、日本人の強い人とやろうと思った」と説明した。

8月19日から9月2日まで米ロサンゼルスで、同門の日本ライト級王者吉野とスパーリングを中心に合宿した。「精神的にも技術的にも収穫はいろいろあった。4年ぶりでいい刺激になった」と意欲も衰えていない。「賞品や賞金はなくても、お金で買えないものを手に入れたい」。対戦する垂水は「あこがれの人と戦えてうれしいが、あこがれで終わるつもりはない」と闘志を見せた。