山本美憂「連敗中の負けとは違う」大晦日出場の訴え

ハム・ソヒに敗れ金髪が流血で赤く染まる山本美憂(撮影・上田博志)

<RIZIN19>◇12日◇エディオンアリーナ大阪◇総合5分3回49キロ契約

元レスリング世界女王でRIZIN4連勝中の山本美憂(45)がハム・ソヒ(32=韓国)に2回4分42秒、TKO負け。大みそかのRIZIN女子スーパーアトム級王者浜崎朱加への挑戦権獲得に失敗した。

14年に韓国人女子で初めてUFC出場を果たしたストライカーの打撃を警戒。1回に2度、片足タックルでテークダウンした。2回には胴タックルからコーナーに押し込んだ。しかし、決め手にかける展開で、途中で右耳上付近から出血。最後は左ミドルキックをつかまれ、押し倒された。“亀”の体勢で耐えたが、頭部に右手のパウンドを浴び続け、鮮血で金髪が染まる中、レフェリーに試合を止められた。

山本のRIZINの連勝は4で止まった。

山本は「悔しいです。フィジカルの差とかは感じず、むしろ上回っていると感じた。2回に1回と同じパターンでいって、読まれやすくしてしまった。焦ったのか、3回あるんだから、当初の組み立て通りにやればよかった」と話した。

一方で、敗戦で得たものの大きさを強調した。「反省点、修正点ばかりがあって“もっと強くなれる”と思える。連敗中の負けとは違う」。浜崎戦はソヒに譲ったが「出たいです」と、大みそかの出場を訴えた。