宮原健斗が8度目の防衛 ジェイク・リーと死闘

自身最多と並ぶ8度目の防衛に成功した3冠ヘビー級王者宮原健斗

<全日本:後楽園大会>◇24日◇東京・後楽園ホール

3冠ヘビー級王者宮原健斗(30)が、挑戦者ジェイク・リー(30)を下し、8度目の防衛を果たした。

何度倒しても3カウントが決まらない。両者の意地がぶつかる中、30分過ぎて宮原にようやく勝機が訪れた。ジェイクの背後にまわって腕をつかむ。逃げようとするその腕を力ずくで閉じ、192センチ、110キロの巨体を空中に持ち上げ、そのまま背後に弧を描いた。死闘の結末に、満員の後楽園ホールが沸く。待ち焦がれた戦いがそこにあった。

「プロレス生活12年目。ついに、ライバルが現れた。ジェイク・リー。みなさまもお気づきだと思いますが、間違いなく彼はスターだ。そして、とっくの昔からお気づきだと思いますが、今ここの日本地図のどまんなかに立ってる宮原もスターだ。同じ場所に2人スターがいたっていいじゃないか」。バックステージでは「言わなかったけど、(ライバルを)心の奥底では望んでいた」。ジェイクの力を認めるとともに、2強時代の到来を喜んだ。

これで自身が16年から17年にマークした3冠最多防衛記録に並び、ベルトを持ったまま年を越すこととなりそうだ。プロレス界で最も輝いた選手に贈られるプロレス大賞MVP獲得へ。「きょう、確定だ」と自信を深めていた。