長州力がノア谷口のトップ戦線浮上へ革命のヒント

リデット長州力会長の指導を受けるノア谷口周平

プロレスリングノアの親会社リデットエンターテイメント会長を務める長州力(67)が、11・2両国大会で藤田和之戦を控える谷口周平(43)に“革命”のヒントを与えた。

谷口の指導依頼を受け、25日、さいたま市のノア道場に初訪問。初対面の谷口のあいさつを受けると、「1日じゃ何にも教えられないよ」とつぶやきながらもそのまま熱血指導に突入。リングのエプロンに腰かけ、約1時間谷口に説法を行った。その間、谷口は手を後ろに組んだまま、微動だにしなかった。

その後はリング上で秘策伝授と思いきや、「受け身をやってみろ」と基本の受け身を何度もチェック。「技がどうのじゃないんだ」と、キレのある受け身だけでも価値があることを熱く説いた。さらに「意味のないアピールはするな」と、声でなく動きで表現する大切さも語った。

谷口の存在すら知らなかった長州は「14年もやっているのか」とそのプロレス歴の長さに驚いていた。谷口は自衛隊時代にレスリングで国体3度優勝するなど輝かしい成績を残した後、05年にノアに入団。12年からマイバッハ・谷口として活動し、今年5月、再びリングネームを本名の谷口周平に戻し、新たな道を探っている。過去GHCタッグベルトは何度も巻いたが、シングルでの大きなタイトル獲得経験はなし。両国での藤田戦を機に、トップ戦線浮上を狙う。

そんな谷口に対し、長州は「勝っても負けても花は咲きますよ。一生懸命やってれば」と温かいエールを最後に贈った。「両国でしっかりと花を咲かせて、一気に突き抜けたい」と谷口。来場する長州力の前で「内容も結果も残したい」と自分なりの花をみせるつもりだ。