デストロイヤー杯は引退試合相手の井上雅央が制覇

ザ・デストロイヤー氏の追悼セレモニーでリングに上がった、左からドリー・ファンク・ジュニア氏、和田アキ子、長男カート・ベイヤー氏、妻ウィルマ・ベイヤー氏、スタン・ハンセン氏、徳光和夫ら関係者(撮影・加藤諒)

<ザ・デストロイヤーメモリアル・ナイト~白覆面の魔王よ永遠に>◇15日◇東京・大田区総合体育館

今年3月に88歳で亡くなった覆面人気レスラー、ザ・デストロイヤーさんの追悼興行が行われた。

第1試合は「第2回デストロイヤー杯争奪スペシャルバトルロイヤル」。参戦20人が次々脱落していく中、残ったのは力道山の息子百田光雄(71)、孫の百田力(38)、93年デストロイヤーさんの引退試合で最後に4の字を決められた井上雅央(49)の3人。百田親子が協力して井上を攻撃したかと思えば、力が父を裏切って3カウント奪取。最後は井上が力にかけられた足4の字固めを返して、6分22秒で勝利した。

井上は「極力じっとしていた」と勝因を語り、「いつも夏に来て、2、3日にいっぺん試合をさせてもらった。プロレスを教わった」とデストロイヤーさんとの思い出を話した。リング上でデストロイヤーさんの息子カート・ベイヤー氏から、故人が使用していたマスクを贈呈されたが、残念ながら入らず。「被りたくても、頭でかくて被れないんですよね」と嘆いた。