村田諒太、改良「攻撃型トランクス」で殴り合い制す

村田のもとに到着したバトラー戦用のトランクス

ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が「攻撃型トランクス」で年末を勝利で締めくくる。

23日に横浜アリーナで同級8位スティーブン・バトラー(24=カナダ)との初防衛戦を控え、20日に都内で予備検診を受けた。過去1度もトランクスにこだわりがなかった村田が周囲の勧めも受け入れ、殴り合いに適した特注品を準備した。またWBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(27=BMB)、元3階級制覇王者八重樫東(36=大橋)も予備検診を受けた。

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村田の顔からリラックスした笑みがこぼれた。予備検診の控室。4歳年上の八重樫と大学リーグ時代の話で盛り上がると「八重ちゃん効果です」。自然と両肩の力が抜けていた。「すごくいい状態で練習できましたので、あとはしっかりと結果を出すだけ。期待してください」と自信に満ちた表情を浮かべた。

自信を裏付ける「勝負服」がこの日、届いた。王座奪回に成功した7月のロブ・ブラント(米国)戦で、打ち合いの際にトランクスの両太もも付近が持ち上がり、動きにくかった記憶が頭に残った。過去5度の世界戦で1度も注文を出したことがなかったトランクスの改良に着手。周囲の勧めもあって見直し、所属ジムで数品の試作品でチェック。担当者が「きつい部分などを調整しました。打ち合いにいきやすい」という特注の攻撃型トランクスが完成した。

10月16日の初防衛戦発表会見以来、65日ぶりにバトラーと再会した。予備検診の測定で、身長はバトラーよりも1・7センチ高く、胸囲も6センチ上回った。村田は「計り方で全然違うので」と前置きしながらも「(バトラーは)体が少し細くなったかなと感じました」と体格的で上回っている印象も口にした。世界初挑戦となる24歳の挑戦者が写真撮影時に左腕を挙げ、テンションを上げた姿にも「海外での試合ですし、若いから、いろいろやりたいことがあるのでは」と大人の対応で王者の貫禄をみせた。

既にスパーリングも打ち上げており、計量前日となる21日までジムワークを続ける意向だ。減量も「体重も少し。明日計量でも落とせるところまできている。疲れを残さないように、動いて調整するという感じです」と強調した。攻撃型トランクスも届き、調整も順調。KO率8割を誇る挑戦者に殴り勝つ準備は整った。【藤中栄二】