<プロボクシング:全日本新人王スーパーライト級5回戦>◇22日◇東京・後楽園ホール
スーパーライト級本多航大(20=川崎新田)が逆転KOでMVPとなった。5戦全勝オールKOの藤田裕崇(24=名古屋大橋)と東西敢闘賞対決。初回に右フックで2度ダウンしたが、3回に左フックでダウンを奪い返し、4回にもダウンを奪う。レフェリーがノーカウントで止めて4回42秒TKO。12階級で唯一のKO勝ちを決めた。
打ち上げスパーリングで角海老宝石ジムに出稽古したが、初回にいきなり倒された。「メンタルをやられてしまったが、やれることをやろうと思った」という。本番も初回で崖っぷちに追い込まれて「めちゃ焦った。絶対ガードだけは」としのいだ。
あとは「ダメージはボクの方があったが、いくしかないとガムシャラに手を出した」。壮絶な打撃戦を制して、見事逆転KO勝ち。ジムにとって8年ぶり5人目の全日本新人王で、世界挑戦した黒田雅之以来のMVPを獲得した。
新潟・向陽高でボクシングを始めたが、2年になって悪さをして中退した。戦績は4勝2敗止まりも「途中で辞めた悔いがあった」。恩師だった佐藤雄高監督と再会し、金子ジムでプロ時代の先輩新田渉世会長を紹介されて入門した。上京後に通信制も卒業と改心し、現在は倉庫でアルバイトをしている。
デビュー戦では黒星を喫したが、その後は5連勝し、日本ランキング入りも確定した。新田会長が「越後のトラ」と命名したホープは「中途半端にできない。もっと上を目指して頑張ります」と誓った。