<プロレスリング・ノア日本武道館大会大会>◇12日◇日本武道館
丸藤正道(41)がかつてノアの先輩だった秋山準(51)と組み、清宮海斗(24)、稲村愛輝(28)の若手の挑戦を受けたが、気合が空回りし、清宮に3カウントを奪われた。秋山が得意の絞め技で作ったいい流れを生かせなかった。清宮から「あんな強烈なのは初めて」という頭突きを食らい、もん絶。その後、タイガースープレックスホールドで押さえ込まれた。「秋山さんに来てもらったのに、自分が負けてしまって申し訳ない」と悔しさをにじませた。
日本武道館は、自身22年のキャリアの中でも忘れられない戦いを刻んだ場所。06年9月、GHCヘビー級の初タイトルを獲得、その時の相手が秋山だった。「個人的な思い入れがたくさん詰まった会場。15年も前になるのかと思うと、不思議な感覚と懐かしい思い」と振り返る。
00年の立ち上げ当時から所属する丸藤は、新体制となった昨年から副社長に就任。コロナ禍で緊急事態宣言の中、開始時間を早める形にはなったが、開催実現を喜んだ。体調不良で欠場した2人以外の選手が出場。「1つ1つの意味合いや感情のぶつけ合いを楽しんでもらいたい」。かつては方舟(はこぶね)の聖地と呼ばれた舞台を若い選手にも経験させた。
「自分たちがしっかり下の人間を育てられるようにしたい」。11年ぶりの聖地に立った丸藤は、力強く誓った。【松熊洋介】