4強鷹木にEVIL「俺に勝とうなんて顔じゃねえ」

新日本プロレス後楽園大会 KENTA(右)にエルボーを浴びせる鷹木信悟(新日本プロレス提供)

<新日本:後楽園大会>◇16日◇東京・後楽園ホール

13年前の雪辱を果たした。ニュージャパンカップ(NJC)準々決勝で、鷹木信悟(38)がKENTA(40)との初シングルを制し、4強に進出した。

序盤は逃げ回るKENTAにイライラを募らせ、術中にはまった。鉄柵の外でDDTを浴び、腕をロックされ、首を絞め上げられるGAME OVERで追い詰められた。顔面を蹴られ「これで終わりか? (13年前と)何にも変わってねえな」と罵倒されたが、立ち上がり、パンピングボンバーで逆転。意識もうろうのKENTAをラスト・オブ・ザ・ドラゴンで沈めた。オカダ、後藤に続き、23分に及ぶ激戦。「NJCはどう見てもG1クライマックスより強烈じゃねえか」と感じるほど、厳しい戦いを制した。

2人の前回の対決は過去1度だけ。08年5月のジュニアヘビー級タッグマッチまでさかのぼる。その時は真っ向勝負のKENTAにgo 2 sleepを食らい、脳振とうで病院送りにさせられた。13年たってもその時の屈辱は忘れていなかった。「どれだけ危険な技か分かっている。食らうわけにはいかない」と必死に抵抗して回避し、勝機を呼び寄せた。

試合後には準決勝(20日、仙台)の相手、EVILがリングに登場。「言いたいことがあるなら、今すぐここでやるか?」とにらみ合ったが、背後からディック東郷に襲われ、マジックキラーでKOされた。EVILからは「この俺に勝とうなんて顔じゃねえんだよ、この野郎」と一蹴された。

1月にNEVER無差別級王者のベルトを失ったが、すぐに気持ちを切り替え今シリーズにかけてきた。優勝まであと2勝。願い続けてきた「鷹木待望論」もだんだん大きくなってきた。勝利の余韻に浸ることはできなかったが「アイツにはいろいろと思うところがある。願ったりかなったりだ」。襲撃を受けた借りは、準決勝のリングで必ず返す。【松熊洋介】