オカダ・カズチカ後味悪い空気 飯伏と視線合わさず

新日本プロレス宮城大会 高橋裕二郎にカミゴェを決める飯伏幸太(右)を見つめるオカダ・カズチカ(左)(新日本プロレス提供)

<新日本プロレス宮城大会>◇20日◇ゼビオアリーナ仙台◇観衆1230人

後味の悪い空気だけが残った。オカダ・カズチカ(33)が、初代IWGP世界ヘビー級王者の飯伏幸太(38)と6人タッグマッチに出場。試合には勝ったが、飯伏とは終始目を合わせず、不穏な空気のまま終了した。

入場後、棚橋が3ショットを求めるも、オカダは応じず。飯伏と2人の交代のタッチも手で行われなかった。コーナーに来たお互いの背中を強くたたいて勝手にリングインという異例の光景。最後は高橋裕二郎を仕留めようとしたオカダだったが、飯伏が押しのけ、そのままカミゴェをさく裂させて3カウント。おいしいところを持っていかれたオカダに笑顔はなく、ぶぜんとした表情でリングを後にした。

IWGPヘビー級と同インターコンチネタルの2冠王者の飯伏。初戴冠した今年1月から「2つのベルトを統一したい」と会社に要求。今月4日にようやく統一され、新たに世界ヘビー級のベルトが作られた。オカダはこの2冠論争に異議を唱えていた。

「強いヤツがベルトを巻けばいいだけなのに、なんか違うところで戦っている」

本当はリング上で決着を付けるはずだったが、今シリーズのニュージャパンカップは鷹木に敗れてまさかの初戦敗退。

「相当ダサい。情けない」

強さを証明してから発言するはずだったオカダ。それ以降は2冠問題に持論を語ることもできず、この日も無言で会場を去ることとなった。

試合中には大きな地震が発生し、確認のため、約30分中断した。その間ファンのためにと棚橋はリングに上がり、エアギターを披露。オカダもこの時ばかりは3ショットに応じ、ファンと会話をするなど笑顔を見せた。それでも再開後の試合では2人の溝が埋まることはなかった。