前田稔輝人生初ダウンも7連勝「今日みたいな試合じゃ日本王者に勝てない」

人生初のダウンを食らいながら無傷の連勝を7に伸ばした前田は苦笑い(撮影・実藤健一)

<プロボクシング:ノンタイトル戦>◇11日◇エディオンアリーナ大阪第2競技場◇フェザー級8回戦

19年度の同級全日本新人王・前田稔輝(じんき、25=グリーンツダ)が、人生初のダウンを食らいながら、判定で無傷の連勝を7に伸ばした。

前田は「人生初です。いい経験をさせてもらった」と苦笑い。その場面が4回だった。人生初のダウン。「効いたが、その後は落ち着いて対処することができた」。試合を支配することはでき、判定は3-5ポイントの3-0で完勝した。

大商大2年時に日本拳法で日本一になり、ボクシングの世界に飛び込んだ。「バリエーションが少ない」と反省したように、いまだ日本拳法のスタイルから抜け出せず、キャリアを重ねながらさまざまな局面への対応を学んでいる。

戦績を7勝(3KO)無敗としたが現状、日本同級17位。目指すタイトルへ、よりキャリアを積むことが求められる。「今日みたいな試合じゃ、日本王者には勝てない。もっとキャリアを積んでいきたい」と前向きに語った。【実藤健一】