「カネロ」の愛称を持つボクシングの人気スター選手のWBAスーパー、WBC世界スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(30=メキシコ)が約5000人のファンに向け、序盤からの激しいファイトを約束した。8日(日本時間9日)、米アーリントンのAT&TスタジアムでWBO世界同級王者ビリー・ジョー・サンダース(31=英国)との3団体統一戦を控え、7日(同8日)には会場前の屋外にあるAT&Tプラザで前日計量に臨んだ。
メキシコ系米国人のファンの歓声を受けながら、最前列に着席した母親のひざの上に座っていた赤ちゃんにキスしたアルバレスは余裕の笑み。100グラム少ない76・1キロでパスしたサンダースを横目に、300グラム少ない75・9キロでクリアした。至近距離でのにらみ合いも展開したアルバレスは「みんなが外にでてきてくれてとてもうれしい。うまくいけば、良い戦いをみせられる」とあいさつ。さらに「彼(サンダース)は難しいファイターであり、サウスポー(左構え)でもある。このレベルでは、あらゆることに順応する必要があり、スタイルの準備はできている。特に最初のラウンドで激しい戦いになる」と予告してみせた。
コロナ禍にもかかわらず、試合当日には米ボクシングの屋内観客数記録を更新する約7万人のファン来場が予定される。アルバレスは「ファンの勝ってほしいという願いは私を駆り立ててくれる。ファンを悩ませたりしない。すべてカネロのためのもの」と自信に満ちた表情を浮かべた。
一方、保持するWBO王座の3度目防衛戦となるサンダースは、観衆からブーイングを浴びながらも毅然(きぜん)とした態度。「私には信念があり、勝利の精神がある。勝つために来ている。アルバレスは、私ほど心と決意を持った選手と対戦したことはないと思う。彼は素晴らしい王者であるが、すべてのタイトルを手に入れるためにここに来た」とキッパリ。30戦無敗を誇るWBO王者は「私は08年以来、負けていない。彼は倒すために何かをしなければならないだろう。私の闘志と頭脳を持っている限り、負けることはない」と自信をのぞかせていた。