清宮海斗が大流血敗戦「見たことない」選手も驚いた惨状マッチ、観客も騒然

プロレスリング・ノア横浜大会 NOSAWA論外に椅子で攻撃され、倒れ込む清宮海斗(撮影・松熊洋介)

<ノア:横浜大会>◇22日◇横浜ラジアントホール

清宮海斗(24)がNOSAWA論外とのシングルマッチに敗れた。序盤に頭部を椅子で殴られ、額から大流血。

場外20カウントでリングアウト負けとなった清宮は、顔面を真っ赤に染めたまま、NOSAWAを追いかけ、その後も錯乱状態で場内を歩き回り、バックステージに消えていった。

リング上や会場内、バックステージの床には清宮の血の跡が散乱。清掃や消毒など、次の試合の準備に5分以上もかかった。スタッフや選手も「こんなに血が流れた試合は見たことない」というほどの惨状に、観客も騒然となった。

清宮はミサイルキックなどで応戦するが、終盤、NOSAWAに襲いかかるところを返り討ちに遭い、またしても椅子で殴打された。セコンドにいた鈴木鼓太郎や、YO-HEYも加勢し、観客の椅子が次々と清宮に向かって投げ付けられてKO。20カウントを宣告された清宮は、怒りが収まらず、椅子の山から「ウォー」と叫んでNOSAWAに向かって走りだし、レフェリーにも胸ぐらをつかんで迫るなど、暴れ回った。バックステージでは「あれがプロレスかよ。分かんねえよ。ウワァ~」と雄たけびを上げ、悔しがった。

6月6日のサイバーファイトフェスティバル(さいたまスーパーアリーナ)でDDTとの対抗戦に闘志を燃やすが、結果が付いてこずに「どうしていいか分からない」とスランプ状態。3月にGHCヘビー級王者の武藤に敗れてから、再起を誓ったが、納得いかない試合が続いている。サイバーファイトフェスティバルで対戦するDDTの竹下からは「熱量が足らない」と罵倒された。この日もNOSAWAの反則まがいの攻撃に気合が空回りし、持ち味の力強いパフォーマンスは影を潜めた。

将来、ノアだけでなく、プロレス界を背負っていく存在になることを目標とする清宮。同世代には「負けたくない」と話しており、特に1歳上の竹下には「前から存在は知っていたし、今でも試合は見る」と人一倍意識する。自分の試合もチェックするようになった。「客観的に見ることで、感じる部分も増えてきた。見た目がイメージしたのと全然違うというか。そこのズレとかも合わせていきたい」と熱心に研究を重ねる。6月6日まで残り2大会。復活を目指す清宮は、もがき続けながら自分の力でトンネルから抜け出す。【松熊洋介】