<プロレスリング・ノア:後楽園大会>◇5月31日◇後楽園ホール
GHCヘビー級王者の武藤敬司(58)が、丸藤正道(41)との最後の前哨戦で勝利した。6日のサイバーファイトフェスティバル(さいたまスーパーアリーナ)で3度目の防衛戦に挑む武藤は、田中将人と組み、丸藤、船木組と対戦した。
4人とも普段は同ユニット「M's alliance」としてお互いをよく知る相手同士だが、武藤は気を抜くことなく攻め続けた。シャイニングウィザード、ドラゴンスクリューを効果的に決め、最後は足4の字固めで完勝。前回5月15日でも勝利するなど、好調を維持したまま、6日の本番に向かう。
この日は「三沢光晴メモリアル」と題して行われた。出場全選手が緑色のリストバンドでリングに上がった。「三沢社長がノアを作ってくれたから、俺たちも戦う場所がある」と感謝していた武藤も「外見を意識した」と三沢さんをイメージしたガウンで入場した。中盤にはエメラルドフロウジョンも豪快に決め、天国で見守る盟友に最高の試合を届けた。立ち上げから一緒に支えてきた丸藤には「元気に頑張っていたが、三沢のことを思いすぎて、試合では若干センチメンタルになっていたのかも」と思いやった。
試合直後でも余裕の表情で語る武藤。丸藤に「さすが武藤敬司」と言わしめるほど死角は見当たらない。記者から「万全か?」と聞かれた武藤は「58歳なんて、朝目覚めて万全な日はない。コンディションよく(試合が)できるかは、腕の見せどころだよ」と笑い飛ばし、さっそうと会場を後にした。【松熊洋介】