武藤破り新王者の丸藤正道「どうぞ僕を狙って来て」誰の挑戦でも受けて立つ

サイバーファイトフェスティバル2021の一夜明け会見に出席したプロレスリング・ノアの丸藤正道(中央)。左はDDTの秋山準、右は東京女子の山下実優。(撮影・松熊洋介)

プロレスリング・ノアのGHCヘビー級王者丸藤正道(41)が王座獲得から一夜明けた7日、都内で取材に応じ、6日の武藤敬司(58)とのタイトルマッチを振り返った。

相手得意の足4の字固めに何度も苦しみながらの勝利に「一筋縄じゃいかなかったけど、ノアでやってきて、まさか武藤さんとGHCをかけてやる日が来ると思っていなかった」と喜びを語った。

一夜明け、改めて武藤の存在の大きさを感じた。武藤がムーンサルトを仕掛けて膝を痛めた時に、勝負に出て逆転勝ち。「大会が終わっても武藤敬司という名が出ている。ムーンサルトが世を賑わせていて(話題を)持って行くのは武藤さんだなと」。憧れの大先輩から奪ったベルトに「学ぶものはたくさんあった。これからも伸びしろがある王者としてやっていける」と自信を深めた。

4度目の戴冠となる。初のベルト獲得は06年9月で、この日DDTのKO-D王者として会見に同席した秋山からだった。「あの時は自分も大人になりきれていない中で、秋山さんに引っ張り上げてもらった」。団体も含め、苦しい時期を乗り越えてたどり着いた今回のベルト。「近年、気持ちにコンディションが追いつかない部分があって、悔しい時期が続いたが、出会えて良かった。最初に取った時に匹敵するくらい印象が強い」と思いを口にした。

団体を引っ張る立場として合同興行「サイバーファイトフェスティバル」の成功も喜んだ。「選手の頑張りだけでなく、周りのスタッフがプロフェッショナルでモチベーション高く試合ができた。コロナが明けたら、あの会場(さいたまスーパーアリーナ)をみんなで満員にできるようにしたい」。

次の大会は、ノアを立ち上げた故・三沢光晴さんの十三回忌となる13日。「三沢光晴メモリアル2021」が無観客で行われる。現時点で初防衛戦の日時や相手は決まっていないが「ノアの選手とやって歴史をつくっていくのが役目。配信マッチの中で相手が決まっていくのも面白い。どうぞ僕を狙って来てください、という感じ」と誰の挑戦でも受けて立つ決意を示した。

三沢さんとともにノアを生きてきた丸藤は1日の会見で「個人としてはいろいろな思いがあるが、あえてあまり出さないようにしている。あまり重苦しいことが好きじゃないので」と語っていた。王者として元気な姿を披露し、天国の三沢さんに届ける。【松熊洋介】