<プロボクシング:ライト級12回戦>◇26日(日本時間27日)◇米ネバダ州ラスベガス・ヴァージンホテル
世界最速3階級制覇王者で元3団体統一ライト級王者のワシル・ロマチェンコ(33=ウクライナ)が約8カ月ぶりのリングで難敵を撃破した。
元東洋太平洋同級王者でWBO同級5位の中谷正義(32=帝拳)とのノンタイトル12回戦に臨み、9回1分48秒、TKO勝ち。5回に接近戦からの右フックでダウンを奪い、9回には何度も左ストレートをヒットさせてレフェリーストップ勝ちに持ち込んだ。
昨年10月、現3団体統一同級王者テオフィモ・ロペス(米国)に判定負けした後の再起戦を9回TKO勝ちで飾ったロマチェンコは「勝てたことがうれしい。私のチームに感謝します。1つ目標達成した。勝って戻ってきた」と安堵(あんど)の笑み。身長差11センチ、リーチ差14センチとされる難敵中谷を撃破し「戦略はありました。彼は身長が高い、リーチが長い。あらゆる面で彼が勝っていました。カウンター攻撃を重視する戦いでした」と満足そうな表情をうかべた。
王座陥落するまでロマチェンコは階級を超越した最強ランキング、パウンド・フォー・パウンド(PFP)上位を争う常連だった。王座陥落した現在でも米老舗専門誌ザ・リングでPFP9位。世界ボクシング界のスーパースターは苦手とされていた長身の中谷を下し、健在ぶりを証明。18年にメスを入れた右肩再手術の不安も払拭(ふっしょく)し「万全でした」と手応えを口にした。
次戦はロペスとの再戦を見据えた。中谷戦にはロペスの父も視察していた。ロマチェンコは「私の力を見たでしょう。ぜひ(ロペスとの)リマッチをお願いしたい。今後、彼の試合予定もあるだろうから、来年でもいい、年始めでも。私は待っている。やるべきことはやった。この結果は非常にうれしい。ロペス、次の試合に勝ってください」と再戦を強く希望していた。